アンザックビスケットの由来

4月の後半のアンザックデーが近づくと、オーストラリアやニュージーランド(NZ)のスーパーマーケットでは、「アンザックビスケット」がたくさん陳列される。エン麦で作られたビスケットは、第一次世界大戦で英国を支援するためにトルコへ派遣されたオーストラリア・NZ軍団(ANZAC)の名前と同じだ。

ところが、最近アンザックビスケットについて大きな勘違いをしていたことに気づいた。そのシンプルな味と見かけから、ANZACの兵士が食す軍隊用の菓子だと思い込んでいたが、実はまったく関係ないのだという。

諸説があるものの、NZ人の研究者によれば、第一次世界大戦中にNZで出版されたレシピ本の中に、初めてアンザックビスケットの名称と作り方が紹介されているという。どうやら、戦時の雰囲気の中で、キャッチーな名前をつけようというレシピ考案者のひらめきにだまされていたようだ。(頼徳)

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