三菱樹脂がVIC州で野菜生産、アジア展開も

三菱樹脂(東京都千代田区)が、ビクトリア(VIC)州での野菜生産を本格化する。同州に広さ約5,000平方メートルの太陽光利用型植物工場を建設し、2015年4月以降から、収穫したホウレンソウやルッコラなどの葉物野菜をオーストラリア国内の高級スーパー向けに販売する。まずはメルボルンやシドニーなどの大都市圏から販路を拡大し、将来的にはシンガポールなどアジア市場への輸出も視野に入れる。

同社は20日、資本金900万豪ドル(約8億5,000万円)で現地法人KAITEKI Fresh Australia(カイテキ・フレッシュ・オーストラリア、同州ノーブルパーク)を7月31日に設立したことを発表。三菱樹脂が100%出資し、従業員数は来年4月の段階で10人を予定する。

社名の「KAITEKI」は三菱樹脂の親会社である三菱ケミカルホールディングスのスローガン「THE KAITEKI COMPANY」が由来。人だけではなく環境にも優しい持続可能な事業経営を目指すもので、今回は水不足の深刻なオーストラリアで水の使用を大幅に抑えた野菜生産を行う。

三菱樹脂の広報によると、VIC州の植物工場で採用する養液栽培は、露地栽培と比べて水の使用量がホウレンソウの場合は20分の1、レタスにいたっては80分の1に抑えられる。また、肥料も100分の1~200分の1の量で足りるという。同工場では、グループ会社が開発した、密封空間で環境を自動管理するシステムと、養液を循環させて葉物野菜を栽培するシステム「ナッパーランド」を組み合わせることで、年間を通じて無農薬野菜を安定して供給できるという。

■州政府と連携

三菱ケミカルホールディングスは、11年にVIC州政府と節水型農業研究に関する覚書を締結。傘下の研究機関「地球快適化インスティテュート」は、13年から同州政府ノックスフィールド農業試験場で太陽光利用型植物工場の実証実験を行い、今年4月から試験的に葉物野菜の販売を行っていた。

 

 

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